経営に、あらゆるステークホルダーに、
貢献できる仕事。
「お金の流れを知ることで、世の中の流れを知ることができる」。その言葉が私の人生を決めました。高校入学したての私は、授業の一環で“公認会計士の仕事とは?”というテーマのガイダンスを受けました。そこで冒頭の言葉を聞き、「あぁ、そんな世界があるのか」と感銘を受けてしまったのです。お金を通じて、今の社会がどんな状態にあり、経済がどう動いているのかを掴むことができる。そこから派生して、投資や経営といった分野にも貢献することができる。そう知って、「簿記で食べていこう!」と高校一年生で決意したのです。
現在、経理部門の仕事に従事しています。「経理とは?」と質問すると、「お金を管理している部署」と答える方が大半だと思います。もちろんそれも大切な仕事。でも、それは一面に過ぎません。経理の使命は「経営層の意思決定を支援すること」です。経理と経営は、隣り合わせと言ってもいいほど近い関係にあります。私たちは、お金の観点から企業の現状を明らかにする財務諸表というものを作成します。財務諸表とは企業の成績表のようなものですが、これを見て経営層は自社の経営状況を確認し、経営判断・投資判断の材料にします。それだけではありません。金融機関や投資家は融資や投資判断の材料にし、国や自治体は適正な税金徴収を行います。私たちの仕事は経営に直結し、また、様々なステークホルダーにも影響を与えるものなのです。